信州まるごと健康チャレンジ2020学習会開催!

長野県協同組合連絡会では、「信州まるごと健康チャレンジ、その意味と成果!~参加者2000人の分析結果から見えること~」と題して、学習会を2021年2月10日(水)にオンラインで開催し、約50名の視聴者がありました。

第1部では、松本大学人間健康学部スポーツ健康学科の田邉愛子准教授に、「信州まるごと健康チャレンジ2020」結果報告~3年間の比較~と題してご講演をいただきました。田邊先生には長野県協同組合連絡会が主催をして健康チャレンジの取り組みを始めた2018年から毎年監修を努めていただき、また結果報告の分析とまとめをお願いしています。参加人数の推移や内訳、男女差、効果の有無、コース別の参加者数や達成率、次年度参加希望など項目ごとに詳しくご説明いただきました。毎年の傾向ですが、男女比では72%が女性です。また70代・80代以上の参加者が増えています。9つのコース別参加者数では、これも毎年の傾向ですが、運動習慣が1位、マイチャレンジやあいうべ体操がほぼ同率の2位です。「禁煙」や「お酒は上手に」は少ないですね。65%の人が「効果があった」と回答され、特に「運動習慣」と「バランスの良い食事」に取り組んだ人に多く、「お酒は上手に」が少なかったです。

この3年間で見ると、2019年の台風災害や2020年はコロナ禍などの外的要因もありますが、参加者数が減少傾向にある中で、参加者のチャレンジ回数の分析を丁寧にお話いただき、今後の参加者増への視点も解説していただきました。初めて参加した人が次年度も参加する確率は約50%であり、3回以上参加した人は定着してくるとのお話でした。なので、2回目にも参加がつながる工夫が大事になるとのことでした。また、それらの数値を県内参加者の北信、東信、中信、南信のエリア毎に分析していただき、それぞれの参加継続の特徴も説明いただきました。

参加者の声も紹介いただき、「機会を与えてくれてありがとう。お酒なしの日を増やそうと思っていたので、良いプランができました。」、「ロングピロピロが欲しくて、子どものように毎日チェックをしながらやりました。大人でもこういう目標を持つのも楽しいものですね。」、「3回目のチャレンジで、1回目の時よりも体重オーバーもなく、心がけ次第で違ってくる事を実感しています。」、「6歳の子どもと一緒に取りくんだ。目標があると頑張って続けられると思います。いいきっかけができました。」など、参加者の大半の方が自由記入欄に前向きなコメントを記入してくださっていて、田邊先生によると「2000人を超えるこのような取り組みデータは大変貴重なもの」とのことでした。

第2部は「フレイル予防のための運動実践」として、田邉ゼミの3人と学生さんと一緒に講座が行われました。最初に田邊先生からフレイルについての説明がありました。フレイルのセルフチェックの方法も教えていただき、参加者各自が自分自身の状態をチェックできました。その後田邉ゼミの内川尚哉さん、野口魁人さん、花形駿介さんが講師になり、具体的な運動実践教室がありました。若さ溢れる3人の学生さんが講師になり、ユーモアを交えて、脳トレともコラボした運動教室は、笑いとキツさが同居した楽しい時間となりました。今回の学習会は事務局がDVDとして編集して各実行委員会団体内での学習会でも活用することとしています。